幻石〜その他の愉快な仲間たち〜 第1話
「はあ〜、なんで私が長なんか……」
「文句言ってないで早くお済ませください」
アレス城で日常となっているこの会話。
王女にあたるシャンは、6の島の長をしている。
その仕事をだらだらやっている所に、シャンの秘書であるサージャが活……というより駄目出しを入れる。
「ねえサージャ、長は民のことを良く知ることも大事ですよね?」
「はい……まあそうですね」
「だったら直接会って話すべきですよね?」
「今は駄目ですよ」
完全に仕事をサボって城下町へ繰り出すことが読まれている。
「わ、わかってますよ!!」
現在午前10時頃。
今日が終わるには時間がありすぎた。
知恵をフル活用し、作戦を練る。
諦めるにはまだ早い。
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幻石〜5つの石を探す旅〜 第5話
「ベネジクトさん……もしかしてあなたは!?」
「そうよ、火、草、水、光、闇……うちはこの5つの属性全部使える」
普通、1人が使える属性は3つまでだと思われていた。
ベネジクトが覚醒する前までは。